問 65 現在わが国で行われている予防接種に関する次の記述のうち、正しいものの組

合せはどれか。

a 3種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、ポリオ混合ワクチンのことで

ある。

b インフルエンザワクチンは、弱毒株ウイルスを用いた生ワクチンである。

c 義務接種として行われてきた予防接種は、勧奨接種に改められている。

d 結核予防のため、生ワクチンのBCGが用いられている。

1(a、b)2(a、c)3(a、d)

4(b、c)5(b、d)6(c、d)

_

 

解答 6

a× 三種混合ワクチンとは、ジフテリア(トキソイド)、破傷風(トキソイド)、百日咳(不活性ワクチン)を混合したワクチンを示す。

b× インフルエンザワクチンは、死んだワクチンを用いた不活性化ワクチンである。他の不活性化ワクチンは、日本脳炎、百日咳がある。

c○ 予防接種法が1994年6月に改正され、義務接種から勧奨接種に改められた。勧奨接種は定期接種として市町村単位でおこなれている。また任意接種は、医療機関が医療行為として行われている。

d○ 結核予防のためのBCGワクチンは弱毒株を用いた弱毒性ワクチン(生ワクチン)である。結核予防法に義務接種が規定されていたため、予防接種法の改定と同時に結核予防法も改正され努力接種となった。弱毒性ワクチンには、麻疹、風疹、急性灰質髄炎(ポリオ)、BCGがある。

トキソイド・・・外毒素を化学薬品処理して毒性のみを破壊し、免疫原性を残した無毒化毒素をトキソイドという。

<定期予防接種を行う疾患>

ジフテリア、百日咳、ポリオ、麻疹、風疹、日本脳炎、破傷風