第4研究室 (医療薬学教育研究センター)
研究の概要
医療薬学教育・研究センターは、従来の4研に薬物治療学ユニットが加わり、1997年4月に正式スタートしました。研究内容は以下のように多様です。
@培養肝細胞を用いるペルオキシソーム増殖剤の作用機作
A血液凍結保存法の検討
B薬学関連情報のデータベース構築及びコンピューターによる薬学関連情報の検索
CシトクロムP-450のデータベース作成
D医薬品価格の変還
E薬局における調剤報酬算定方式の変還
所属教員
教授 |
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梅澤智佐江 |
(担当科目) (研究テーマ) フィブラート系薬物による肝NAD上昇機作に関して、ペルオキシソーム増殖作用を有する薬物は一様にNAD上昇作用を示すことから、PPAR(peroxisome proliferator-activated receptor)を介する機構を想定し、トリプトファン-NAD経路の律速酵素mRNAの発現調節を検討中である。またin
vitro pharmacodynamic modelを用いた抗菌物質の効力検定ならびにnasal
wash中のproteinase活性に関する検討も行っている。 |
助教授 |
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西山利夫 |
(担当科目) (研究テーマ) 薬物情報の収集と解析が主な研究目標である。人間と動物に関する薬物動態データを既報の論文から収集し、人間と動物との相関の有無を調べる。動物に関するデータについて、人間へ応用できるデータ、できないデータを薬物ごとに比較・分類しデータベースにする。相関性について、薬物の化学構造や薬物への生体反応などから相関への理由付けを目指す。 |
講師 |
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井口 伸 |
(担当科目) (研究テーマ) 臍帯血幹細胞の保存法の開発:抗癌薬や放射線等による造血能の荒廃から骨髄機能の再構築に末梢血幹細胞移植が試みられ、同様に臍帯血バンクの利用も注目され始めている。これら血液の保存には、凍結法が用いられているが、凍結による細胞への障害を防止するため、凍結条件の調節や、凍害防止剤が種々検討され臨床応用されている。しかしながらDMSOを凍害防止剤に用いる現状には限界があり、解凍後のバイアビリティーの向上には新しい凍害防止剤、より精密な冷却システムの開発が必要との指摘がなされている。これらの現状から、毒性のない新規な凍害防止剤の探索と、高圧凍結技法の開発を目的に臍帯血幹細胞を用いて研究を進めている。 |
助手 |
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細野恭平 |
(担当科目) (研究テーマ) 医薬品の価格(薬価)の変遷、薬局における調剤報酬算定方式の変遷などで中心になるのは、医療社会と医薬品価格及び薬剤師の職場である薬局における調剤報酬算定の経済的な解析である。研究の基本になるのは、膨大なデータ集積からある一定の約束の下、データの抽出を行い、それらデータを集計、解析し、新しい理また社会現象の裏付けを見出すことを目的としている。 |
実験助手 |
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清水るみこ |
(担当科目) 学外病院・薬局実習における各医療機関への学生配分 及関連事務処理 |