問 20 X線に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a X線はフィルムに塗布した写真乳剤に潜像を形

成させる。

b X線の振動数は赤外線の振動数よりも大である。

c X線を用いる回折法で固体薬物が結晶性である

かどうかを判断できる。

d X線は動物の硬組織よりも軟組繊の方が透過し

にくい。

 

解答

a○ X線は写真作用があり、感光乳剤を感光させる。_また潜像とは、感光材料を像露光した時に形成され、現像により初めて見ることのできるのできる像のことである。

b○ X線の波長は赤外線の波長よりも短い。一般に波長が短ければ振動数は大きいのでX線は赤外線よりも振動数が大きい。

c○ 結晶性の化合物では、分子がきれいに並んだ格子状になる。結晶にX線をあてると回析(反射)を起こす。この現象をX線回析という。物質の結晶構造を調べるのに有効な方法である。

d× X線はその波長が短いため、骨などの硬組織は透過しにくい。X線写真を思い浮かべれば簡単である。