問 26 日本薬局方の吸光度測定法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せは

どれか。

a 透過度tの逆数の常用対数を吸光度Aという。

b 測定セルの層長を1cm、吸光物質の濃度を

1mol/Lの溶液に換算したときの吸光度をモル吸

光係数εという。

c 吸光度Aの値は、溶媒の種類に関係なく一定で

ある。

d 紫外部の吸収測定には、石英製セルを用いる。

 

解答

a○ 入射光の強さをI0、透過光の強さをIとすると、I/I0透過度(t)という。また、透過度の逆数の常用対数、log 1/t=−logt吸光度(A)という。

b○ 吸光度(A)は溶液の濃度(c)および層長(l)に比例する。

A=kcl

lを1cm、cを1w/v%溶液に換算した時の吸光度を比吸光度(E1%1cmという。

lを1cm、cを1モル溶液に換算した時の吸光度をモル吸光係数(ε)という。

c× 吸光度の値は、吸光物質と溶媒との分子間相互作用の相違によるものなので溶媒の種類、pH、濃度、温度によって吸光度は変化する。

d○ セルの材質がガラスだと紫外部を吸収してしまうので石英製のセルを用いる。

 

可視部の測定(400〜800)

紫外部の測定(200〜400)

光源

タングステンランプ

ハロゲンランプ

重水素放電管

セル

ガラス製

石英製

石英製