問 27 物質の旋光性に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 化合物の比旋光度を算出するとき、必ずしも分子

量がわかっている必要はない。

b 旋光度は通常赤外線の波長領域で測定される。

c 物質が旋光性を持つためには、分子の中に少なく

とも1個の不斉原子(キラル中心)がなければなら

ない。

d 円二色性は左右円偏光の吸光係数の差に起因す

る。

 

解答

a○ 比旋光度は、溶液1mL中のg数の濃度で計算されるので分子量は必要ない。

b× 旋光度は普通紫外線や可視線の領域で測定される。局方では、ナトリウムランプのD線を用いる。

c× 物質が旋光性を有する条件は、分子が比対称性をもつことである。キラル中心がなくても結合の回転が阻害されるために非対称製となり、旋光性を有することがある。

d○ Δε=εL−εR