問 44 Michaelis-Menten式が成立する酵素反応について実験したところ、下図の直
線ウに示す結果が得られた。次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
なおグラフの縦軸は、反応速度(V)の逆数であり、横軸は基質濃度(S)の
逆数である。
a 結果が直線ウから直線アに変化した場合、酵素反応液
に競合阻害剤が添加された可能性が高い。一方、非競合
阻書剤が添加されると、直線イに変化する可能性が高
い。
b 最大反応速度Vmaxは、1.0μmol・min-1である。
c 同じ酵素濃度で基質濃度を2倍にした場合、常に反応
速度は4倍になる。
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解答
a× 競合拮抗剤を加えた時、Vmaxは変化せず、Km値が変化する。よって競合拮抗剤を加えた時のグラフの変化はウからイになる。
b○ 最大反応速度はY軸との切片の逆数である。即ち、1/Vmax=1.0よりVmax=1.0である。
c× 酵素反応において、酵素濃度が一定である場合,基質の添加量を増加させてもその反応速度以上にはならない。