問 48 活動電位に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 運動神経の活動電位の立ち上がり相は、カル
シウムイオンの細胞内への流入による。
b 心室筋の活動電位のプラトー相は、カルシウ
ムイオンの細胞内への流入による。
c 洞(房)結節のペースメーカー細胞は、自発
的脱分極により活動電位を発生する。
d 平滑筋の活動電位は、カルシウムイオンの細
胞内への流入により発生する。
e 活動電位の発生がないと、平滑筋は収縮しない。
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解答
a× 運動神経の活動電位の立ち上がりは、ナトリウムイオンの細胞内の流入による。
b○ 心筋のプラトー相は、カルシウムイオンの細胞内への流入による。
c○ 洞房結節は、右心房の上大静脈開口部に存在し、活動電位を自発的に発生する。心臓の拍動の歩調取り(ペースメーカー)をする特殊心筋細胞。
d○ 平滑筋の活動電位の発生は、カルシウムイオンの細胞内の流入による。
e× 活動電位の発生がなくても、平滑筋は収縮する。平滑筋にも小胞体が存在し、小胞体からのカルシウムイオン放出が平滑筋の収縮に関与する。