問 50 骨格筋に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アクチン(actin)は、重合してアクチン線
維を形成する。
b ミオシン(myosin)は、その頭部に
ATPase活性をもつ。
c 筋原線維の滑りこみ(sliding)のエネル
ギ一は、ATPから供給される。
d 筋収縮の引き金となるカルシウムイオンは、
細胞外から流入する。
e アクチンとミオシンの相互作用は、カルモジュリン(calmodulin)にカル
シウムイオンが結合することで開始される。
解答
a○ アクチンは球状分子で、これが重合してアクチン線維を形成する。
b○ ミオシンは、ATPase作用をもち、筋収縮・運動のエネルギーを供給する重要な働きがある。
c○ 滑り込みのエネルギー源はATPである。
d× 筋収縮の引き金となるCa2+イオンは、細胞内の筋小胞体から放出する。
e× 骨格筋のアクチン・ミオシンの滑り込みは、筋小胞体から遊離したCa2+イオンが筋原線維内に拡散してトロポニンCと結合しておこる。カルモジュリンが関係するのは、平滑筋である。」