問 58 免疫グロブリンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 免疲グロブリンは、アミノ酸配列が異なる可変部
と、ほぼ一定した配列をもつ定常部からなる。
b 抗原は免疫グロブリンの定常部に結合する。
c 正常時において一番高い血中濃度を示す免疫グロ
ブリンは、IgGである。
d 単クローン性(monoclonal)抗体は、多クロー
ン性(polyclonal)抗体と異なり、単一の構造を持
つ抗体分子である。
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解答
a○ 免疫グロブリンは、可変部と定常部とからなる基本構造を有している。
b× 抗体における抗原結合部位はFab部と呼ばれる可変領域である。このH鎖の可変部遺伝子は、V,D,Jの3つの領域からなっておりこの部分の組み合わせによって、抗原に対して抗体の多様性が生まれる。
c○ 免疫グロブリンの中で正常時にもっともおおくふくまれるのは、IgGである感染時にも最も多く作られる。
d○ 単クローン抗体は、単一構造抗体である。