問 114 次の記述の正誤について、麻薬及び向精神薬取締法及び大麻取締法並びにこ
れらに基づく法令の規定に照らし、正しい組合せはどれか。
a 何人も、原則として、大麻を輸入することは
禁止されている。
b 麻薬小売業者又は麻薬診療施設の開設者は、
麻薬処方せんにより調剤された麻薬を厚生省令
で定める方法により廃棄する場合は都道府県知
事の許可は必要ないが、一定期間内に、その品
名及び数量等を都道府県知事に届け出なければ
ならない。
c 麻薬製造業者、麻薬元卸売業者、麻薬卸売業者、麻楽小売業者及び麻薬管理
者が、その所有し又は管理する麻薬につき盗取、所在不明の事故を生したとき
は、すみやかに、所定の事項を都道府県知事に届け出なければならない。
d 向精神薬小売業者とは、都道府県知事の免許を受けて、向精神薬を販売又は
授与することを業とする者をいう。
e 家庭麻薬とは、「千分中1分以下のコデイン、ジヒドロコデイン又はこれら
の塩類を含有する物であって、これら以外の麻薬に該当する物を含有しないも
の」をいう。
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解答
a○ 大麻取締法において、「何人とも大麻を輸入してはならない」と定められている。(大麻研究者が、厚生大臣の許可を受けて、大麻を輸入、輸出する場合は例外的に認められる。)
b○ 麻薬を廃棄しようとするものは、麻薬の品名及び数量並びに廃棄の方法について、都道府県知事の許可を受けなければならないが、麻薬小売業者や麻薬診療施設の開設業者が麻薬処方箋により調剤された麻薬を廃棄しようとする時は、許可を必要としない。この場合は、15日以内に廃棄した麻薬の品名、数量等を都道府県知事に届け出ることにしなければならない。
c× 麻薬の盗取、所在不明等の事故が発生した場合、麻薬製造・元卸売業者のあっては厚生大臣に、麻薬卸売・小売業や麻薬管理者は都道府県知事当てに届け出なければならない。
d× 向精神薬小売業者は、都道府県知事の許可を受けて、向精神薬処方箋により調剤された向精神薬を譲り渡すことを業とするものである。
e× 家庭麻薬は、「千分中十分以下のコデイン・・・」である。