問 130 次の文章で、精神・神経系疾患に適用される医薬品の作用に関する正しい記

述はどれか。

1 塩酸トラゾドンは、セロトニン作動性神経への取込み担体機能を亢進(高

進)して抗うつ作用を示すとともに、セロトニン受容体への作用も有してい

る。

2 塩酸クロルプロマジンの抗精神病作用は主に大脳皮質及び辺縁系や間脳のド

パミンD2受容体遮断を介する。

3 強直-間代性痙れん発作(大発作)や欠神発作(小発作)の予防薬バルプロ

酸ナトリウムの作用は、興奮性伝達物質であるグルタミン酸の合成抑制に基づ

く。

4 熟眠障害治療薬トリアゾラムは、GABAA受容体に結合して神経細胞内C-

濃度を上昇させて抑制性シナプス後電位を強める。

5 フェニトインは、強直-間代性痙れん発作にのみ有効であり、脳神経細胞へ

のNa+流入阻害による興奮伝達抑制を介して作用する。

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