問 132 セロトニンに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a トリプトファンから生合成される。
b 末梢臓器では胃腸管の交感神経末端に多く存在す
る。
c 中枢神経系では松果体に高濃度存在し、メラトニ
ンの前駆物質となる。
d 幻覚誘発化合物LSDは強いセロトニン様作用を
示す。
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解答
a○ セロトニン(5-HT)の正式名称は、5-ヒドロキシトリプトファンである。
b× 末梢において、セロトニンは主に腸粘膜のクロム親和性細胞(エンテロクロマフィン細胞)で生合成される。
c○ 松果体において、N-アセチルセロトニンの形で存在してさらに、メラトニンになる。
d× LSDは抗セロトニン作用を示し、セロトニンの腸管収縮作用・子宮収縮作用、間代性痙攣作用・体温上昇作用・首振り作用などに拮抗する。