問 148 悪性腫瘍に用いられる医薬品に関する次の記述の正誤について、正しい組合
せはどれか。
a 悪性リンパ腫に適用されるビンカアルカロイドで
あるエトポシドは、s期からG2期の細胞に作用す
る。
b アロマターゼ阻害薬であるファドロゾールは、閉
経後のエストロゲン依存性乳がんの増殖を抑制す
る。
c 塩酸ドキソルビシンは、腫瘍細胞DNAの鋳型と
しての機能を障害するが、不整脈などの副作用もあ
る。
d 急性骨髄性白血病に適用されるシタラビンオクホスファートは、シタラビン
の代謝活性化体で、DNA合成阻害作用を示す。
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解答
a× エポトシドは、ポドフィリン系化合物である。悪性リンパ腫・肺ガンなどに有効である。DNA合成を阻害する。ビンカアルカロイドは、ビンクリスチン・ビンプラスチンである。
b○ ファドロゾールは、アロマターセ(エストロゲンの律速酵素)阻害剤でエストロゲンの合成を阻害して乳がんの増殖を阻害する。
c○ ドキソルビシンは、腫瘍細胞のDNAと複合体を作り、DNA・RNAの生合成を阻害する。副作用として、心筋異常・骨髄抑制がある。
d× シタラビンオクホスファートは、シタラビンのプロドラックである。