問 152 薬物の血漿たん白結合に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれ

か。

a フェニトインの抗けいれん作用の強さは、血漿中の非結合形薬物濃度より

も、血漿たん白非結合率に依存する。

b 肝疾患時には、血漿たん白結合率や分布容積が変化することがある。

c 血漿たん白結合率が高い薬物は、結合率が低い薬物と比較すると、組織結合

率が同じ場合には、分布容積は大である。

d 肝臓において、血流律速で消失する薬物の場合、その血漿たん白結合を阻害

する薬物を併用しても、血漿たん白非結合率の増加の割合ほどは肝クリアラン

スは増加しない。

1(a、b)2(a、c)3(a、d)

4(b、c)5(b、d)6(c、d)

 

解答 1

a× 薬物の作用は、遊離薬物に依存する。また、フェニトインのタンパク結合率はやく90%である。

b○

c× 血しょうタンパク結合の低い薬物→遊離薬物↑→組織移行性↑→分布容積↑

d○ 血流律速→CL=Q→肝クリアランスは肝血流量に依存する。_