問 164 薬物代謝に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 一つの薬物で、薬物代謝酵素に対して誘導作用と

阻害作用の両方を示すものがある。

b 新生児の核黄疸治療の目的で、フェノバルビター

ルを投与することがある。これは代謝酵素誘導によ

りグルクロン酸抱合能を高めようとするものであ

る。

c ペニシリンとプロベネシドを併用すると、ペニシ

リンの血中消失半減期が延びる。これはプロベネシ

ドによりペニシリンの代謝が抑制されるからであ

る。

d プリミドンは肝臓で代謝を受け、一部フェノバルビタールになる。

 

解答

a○ アルコール・オメプラゾールなどがその代表例である。

b○ フェノバルビタールは、代謝酵素誘導を引き起こす代表例。

c× これは尿細管分泌におけるプロベネシドがペニシリンに競合しペニシリンの分泌を阻害するからである。

d○ プリミドンは代謝されてフェノバルビタールになる。_