問 170 懸濁剤・乳剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 自由沈降性の粒子は、ケーキングしやすく、容易
に再分散しない。
b 懸濁剤の安定性は、粒子径を小さくしたり、アラ
ビアゴム、タルクなどの懸濁化剤を添加することで
向上する。
c 転相温度(P I T)より高い温度で粗乳化を行い、
その後温度をP I T以下に下げると、転相の際に微
細化が行われ、安定な乳剤を調製することができ
る。
d HLB(hydrophile-lipophile balance)値の大きい乳化剤は、w/o型乳剤を
安定化させる。
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解答
a○ ケーキングとは、懸濁剤中の分散粒子が自由沈降によって、強固な沈積体を形成してしんとうしたぐらいではもとの均一な懸濁液に戻らないこと。
b× タルクは、賦形剤・滑沢剤。
c○ o/w型とw/o型に分けられるがその型が反転する現象を転相という。
d× HLBの大きい薬物は、o/w型である。