問 189 次の疾患と病因の関係の正誤について、正しい組合せはどれか。

a変形性関節症一一一一−一一一一アレルギー性炎症

b骨粗しょう症一一一一一一一一一造血障害

c慢性関節リウマチー一一−一一一関節の慢性退行性変化

d全身性エリテマトーデスー−‐一自己抗体の産生

e急性糸球体腎炎一一一一−一一一溶血性連鎖球菌感染

 

解答

a× 変形性関節炎は、老化により軟骨の摩耗が進み、間接が変形する非炎症性疾患である。

b× 骨粗鬆症は、骨量(骨塩+骨基質)の減少と脆弱性(もろい)増大によって骨折を起こしやすくなった病態である。

c× 慢性関節リウマチは、変性IgGに対する自己抗体(リウマトイド因子)が産生し、抗原・抗体反応によって補体が活性化されておこる、主にV型アレルギーの一つである自己免疫疾患である。

d○ 全身性エリテマトーデス(SLE)は、核に対する自己抗体が産生死、抗原・抗体反応によって補体が活性化されておこるV型アレルギーの自己免疫疾患である。

e○ 急性糸球体腎炎は、糸球体が傷害されて、症状(蛋白尿、血尿、浮腫、高血圧)が急な経過で現れるものである。主に小児に発生する。原因は溶血性連鎖球菌で、溶血性連鎖球菌に対する抗体が産生し、抗原・抗体複合体が糸球体基底膜に沈着し、補体の活性化、白血球浸潤などによって基底膜が傷害されることによる。

_