問 196 呼吸器疾患における薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合

せはどれか。

a マイコプラズマ、クラミジア肺感染症において

は、エリスロマイシンとテトラサイクリンがそれぞ

れ第一選択薬として用いられる。

b 間質性肺炎の治療にステロイド系薬剤は禁忌であ

る。

c 急性ぜん息発作の緩和には、通常アミノフィリン

の静脈内投与が行われる。

d 他に合併症のない高齢のぜん息患者に対しては、β2-アドレナリン受容体刺

激薬よりは心臓刺激作用の少ない抗コリン薬の使用が望ましい。

 

解答

a○ エリスロマイシンは、マイコプラズマ肺炎の第一選択薬である。テトラサイクリンは、クラミジア肺炎の第一選択薬であり、マイコプラズマ肺炎にも有効である。

b× 間質性肺炎にはステロイド薬が一般に有効である。パルス療法が用いられる。

c○ アミノフィリンは、キサンチン誘導体でPDEを阻害して気管支拡張作用が去る。

d○ 特に合併症などがない患者には、抗コリン薬は、心臓刺激作用がないために望ましいとされている。

 

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