問 198 消化器疾患に使用する薬物に関する次の記述のうち、正しいものの組合せは
どれか。
a ヒスタミンH1受容体遮断薬は、内因性ヒスタミンによる胃酸分泌を抑制す
るので、胃潰瘍の治療に用いられる。
b アポモルヒネは、胃粘膜を刺激して嘔吐を起こさせるので催吐薬として使用
される。
c 水酸化アルミニウムゲルは、非吸収性制酸剤なので、アルカローシスを起こ
さない。
d デヒドロコール酸は、胆汁分泌促進作用があるので、胆石症の治療に用いる。
e ヒマシ油は、加水分解されると腸刺激性を失うので、瀉下作用がなくなる。
1(a、b)2(a、c)3(b、e)4(c、d)5(d、e)
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解答4
a× 胃酸分泌に関与するのはH2受容体である。
b× アポモルヒネは中枢のCTZのD2受容体を刺激するために嘔吐がおこる。
c○
d○
e× ヒマシ油は、小腸でリパーゼによってリチノール酸に分解されて小腸粘膜のcAMP↑→小腸水分分泌亢進→寫下作用