問 199 高脂血症に関係する脂質についての次の記述の正誤について、正しい組合せ
はどれか。
a 血清脂質は、コレステロール、トリアシルグ
リセロールとその分解産物である脂肪酸から構
成される。
b コレステロールや中性脂肪は、水に溶けにく
いため、アポたん白と結合したリポたん白の形
で血中を運搬される。
c リポたん白は、脂質構成成分の割合とアポた
ん白の組成により、超低密度リポたん白
(VLDL)、低密度リポたん白(LDL)、中間密
度リポたん白(IDL)、高密度リポたん白
(HDL)の4種に分類される。
d 肝臓で合成されるVLDLは、血管壁のリポたん白リパーゼによりコレステ
ロールが分解され、IDLを経てLDLとなり、肝臓や諸臓器細胞に取り込まれ
中性脂肪の供給源となっている。
e 肝臓や小腸で合成されたHDLは、血中で末梢組織からの遊離コレステロー
ルを取り込む。
解答
a○
b○
c× リポタンパク質は構成成分と比重からカイロミクロン<VLDL<IDL<LDL<HDLの5種類に分けられる。
d× トリグリセリドを失う。
e○ HDLは善玉と呼ばれる。
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