問 201 糖尿病患者の薬物療法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはど
れか。
a インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)患者
で、食事療法と運動療法により体重を標準体重
まで減じても朝食前血糖値が140mg/dL以上
の場合、スルホニル尿素系薬剤を投与する。
b 強力なスルホニル尿素系薬剤を最大量投与し
ても効果不十分の場合、あるいは副作用により
使用できない場合にだけ、ビグアナイド系薬剤
を投与する。
c NIDDM患者で食前血糖値はコントロールされているが、食後のみ高血糖値
を示す例では、二糖類分解酵素阻害剤(α-グルコシダーゼ阻害剤)が投与さ
れる。
d NIDDM患者において、重症感染症の合併時や手術時、著しい空腹時高血糖
値(400mg/dL以上)を示す時には、直ちに薬理作用の異なる複数の経口血
糖降下薬を併用投与する。
e インスリン依存性糖尿病(IDDM)患者では診断時に複数の経口血糖降下薬
の投与を開始し、経過をみてインスリン治療に変更する。
解答
a○ 糖尿病:空腹時血糖140mg/dL 、食後血糖200mg/dL以上を糖尿病といいNIDDMの第一選択薬はスルトニル尿素系である。
b○ 乳酸アシドーシスに注意する。
c○ ボクリボース・アカルボースは小腸において糖質の分解、吸収を阻害する。
d× インスリンを投与する。
e× IDDMでは、経口糖尿病薬は無効である。
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