問 202 抗炎症薬に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アスピリンは、解熱作用が強いが、ぜん息発
作を誘発させることが報告されている。
b メフェナム酸は、非ステロイド性消炎鎮痛薬
の中では鎮痛作用が強く、咽頭痛、歯科領域の
痛みや月経痛に対して効果がある。
c アロプリノールは、プリン代謝の最終代謝物
で、関節痛に使用される。
d インドメタシンを坐剤で用いると経口投与より肝臓での代謝を受けやすくな
る。
e ロキソプロフェンナトリウムはプロドラッグで、鎮痛作用が強力である。
解答
a○ アスピリンはCOXを阻害するが、5−リポキシゲナーゼを阻害しないのでロイコトリエン類を産生し、気管支平滑筋を収縮して喘息を誘発する可能性がある。
b○ メフェナム酸は、NSAIDの中で鎮痛作用が強い薬物である。
c× アロプリノールはキサンチンオキシダーデの阻害作用があり痛風治療薬である。
d× 坐剤にすることによって肝初回通過効果をある程度回避できる。
e○ 胃腸障害なども回避できる。
_