問 207 ぜん息の治療薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 抗コリン薬は経口投与のみで用いられる。
b β-アドレナリン受容体遮断薬は、ぜん息発作を誘発するため、ぜん息患者
には禁忌となっている。
c 吸入副腎皮質ステロイド剤の副作用には、嗄声(声のかれ)、口腔カンジダ
症があり、これらを回避するためにスペーサーの使用や吸入後のうがいが有効
てある。
d 経口副腎皮質ステロイド剤は軽症から重症患者まで広範に用いられる。
e テオフィリンは血中有効治療濃度域が狭いため、血中濃度のモニタリング
(TDM)が必要であり、血中濃度が20μg/mL以上になると副作用を生じる
可能性がある。
1(a、b、c)2(a、b、d)3(a、c、e)
4(b、c、d)5(b、c、e)6(c、d、e)
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解答5
a× 抗コリン薬は、吸入で用いられる。
b○ 特にβ2受容体遮断作用は気管支平滑筋を遮断させて、気管支喘息を誘発する可能性がある。
c○ 副腎皮質ステロイドの吸入ではスペーサの使用や使用後のうがいが奨励されている。
d○ テオフィリンは、TDMが必須であり有効血中濃度は10〜20μg/mLである。