問 213 薬物療法の禁忌に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 炭酸リチウムは、心疾患を増悪させるので重篤な心疾患患者には禁忌であ
る。
b 塩酸イミプラミンの抗コリン作用は弱いため、緑内障の患者にも使用でき
る。
c 塩酸ベラパミルは糖尿病患者にも使用できる。
d MAO阻害薬の塩酸サフラジン投与中の患者にはドパミン作用薬のレボドパ
は禁忌である。
e カプトプリルは、デキストラン硫酸セルロースを用いる血漿中の低密度リポ
たん白(LDL)アフェレーシス(除去療法)施行中の患者に投与できる。
1(a、b、c)2(a、c、d)3(a、c、e)
4(a、d、e)5(b、c、e)6(b、d、e)
_
解答
a○
b× イミプラミンは、抗コリン作用があるため緑内障には禁忌である。
c○ Ca拮抗薬であるベラパミルは、糖代謝には影響を与えないので糖尿病患者にも安心して使用できる。
d○ サフララジンは、MAOA阻害薬で抗うつ薬として使用できる。しかしレボドパと併用するとドパミンの代謝を阻害することによって、ドパの副作用を増強するので併用は禁忌である。
e× ショクを発現することがあるのでLDL除去療法を受ける患者には、カプトプリルを投与しない。