問 214 ネフローゼ症侯群の治療のため、通院しながらプレドニゾロンを服用してい

た70歳の男性患者が、肺炎を併発して入院した。薬剤師が入院後の処方せんの

処方意図を理解するために知っておくべき要点として、正しいものの組合せはど

れか。

a 肺炎の病態は特に高齢者で急激に悪化することがあるので、ネフローゼの治

療よりも肺炎の治療を優先することがあってもやむをえない。

b この患者は腎機能が低下しているので、腎排泄型抗生物質による肺炎の治療

は禁忌である。

c この患者は高齢のため、抗生物質に対する感受性が亢進(高進)しているの

で、標準投与量よりも少ない量の抗生物質を投与すべきである。

d ネフローゼ治療のためのプレドニゾロンは、感染症を悪化させることがある

ので、投与量を減らすか、又は一旦中止する場合がある。

1(a、c)2(a、d)3(b、c)4(b、d)5(c、d)

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解答2

a○

b× 禁忌は誤りで投与量を必要に応じて減量する。

c× 個人差がある。

d○ プレゾニゾロンは抗体産生を抑制するので、感染症を悪化させる。したがって減量させるか一時中止させる。