問 221 内用薬の用法に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a リファンピシンは、通常1日1回450mgを
朝食前に服用する。
b グリセオフルビンは、空腹時に服用すると胃
腸障害を起こしやすいので、食事中か食直後に
服用する。
c ボグリボースは、食後過血糖を改善する薬な
ので、1日3回食後に服用する。
d コレステロールの生合成は、夜間に亢進(高進)するので、プラバスタチン
ナトリウムは1日1回タ食後に服用する。
e 胃酸の分泌は朝に亢進(高進)するので、ファモチジンは1日1回朝食後に
服用する。
解答
a○ リファンピシンは、半減期が長く血中濃度が高めるために分割投与しないので、1日1回朝食前に450mg投与する。
b× グリセオフルビンは、脂溶性が高い薬物なので、食事によって胆汁分泌を促進して胆汁によって可溶化によって消化管から吸収される。したがって、グリセオフルビンを空腹時に投与すると吸収が低下するためである。
c× α‐グルコシダーゼ阻害薬であるボクリボースは、食前の投与することによって、腸管において二糖類から単糖への分解をになう二糖類分解酵素(α−グルコシダーゼ)を阻害して、食事からえられる糖質の消化・吸収を遅延させることによって食後の過血糖を改善する。低血糖の副作用があらわれたときにはショ糖ではなくブドウ糖を摂取する。
d○ コレステロール生成は夜間に亢進するために、夕食後が効率が良い。
e× 胃酸の分泌は夜間に亢進するので、夕食後、または就寝前に服用するのが良い。_