問 229 次の症例はベザフィブラートの副作用について示したものである。この副作
用に関する記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
[症例]
高脂血症の患者(女65歳)に対し、ベザフィブラート(1日400mg)の投与
を開始したところ、8日目に全身倦怠感が発現したため、本剤の投与を中止し
た。更に2日後にはCPK(creatine phosphokinase)値が、19350IU/Lと上昇
していた。その1週間後に念のため入院させ経過を観察したところ、13日後に
回復し(CPK値61IU/L)、退院となった。
a この症状は、ベザフィブラートによる横紋筋融解症で
ある。
b この副作用は、腎機能障害を有する患者に発現しやす
い。
c この副作用は、血中・尿中ミオグロビンの増加を伴
う。
解答
a○ フィブラート系の副作用として横紋筋融解症がある。
b○ フィブラート系は主に尿中排泄であるので、腎機能が低下している患者には副作用が発現する可能性が増す。
c○ 横紋筋融解症では、CPK上昇・血中及び尿中ミオグロビン上昇が特徴である。