ビュレットの使用法

- ビュレットのコックの穴の部分をさけて少量のワセリンを薄くぬり、活栓部にコックを差し込み、コックを回転させてワセリンを全体に広げる。

- ビュレットを水道水でよく洗い、更に精製水ですすぎ、十分水を切っておく。
- ロートを用いて滴定液を1/5程度入れ、ビュレットを横にして回しながら内壁を洗う。(共ゆすぎ)
- その後、コックを回して液を先端から出してコックより下部の内壁を洗い、残りの液を上の口から捨てる。
- この操作を数回繰り返し行う。
- ビュレットに滴定液を入れ、コックを開いて液を勢いよく出し、コックより下の部分の空気を完全に追い出し、滴定液で置き換える。
- ビュレット内を滴定液で満たしたら、コックを開けて滴定液を少しずつ流し、目盛りのゼロとメニスカスの下端部を合わせる。(ビュレットの目盛りを0.00mlにする。)

- ビュレットの先に残った液滴は、ろ紙で軽くふき取る。
- 試料溶液の入った三角フラスコに指示薬を入れ、滴定の準備ができたら、次の滴定操作に入る。
- 左手でビュレットの活栓部を軽く押さえ、右手でコックを操作して、液を滴下したら、一度コックを閉じ三角フラスコを振り混ぜる。
- 同様の操作を繰り返して、滴定を続ける。
- 終点近くになったら1滴ずつ滴下する。
- 最後にあと1滴もしくは半滴で終点になると思われるときは、ビュレットの先端に半滴程度液を出し、三角フラスコを傾けて液面より上の内壁に液滴をつけて取り、軽く振って混ぜ合わせる。
- 終点に達した後、しばらく待ってから目盛り(メニスカスの下端部)を読む。
- 終点での色の変化がわかるように、ビュレット台は白色のものを使用する。
- 滴定が終わったら、ビュレットに残った液は、元の試薬瓶に戻さず捨てる。
- ビュレットを洗った後は、コックをはずし逆にして、ビュレット台に立てて乾燥する。


