○現在進行中の研究プロジェクト (抜粋) 

Pharmacometrics: M&S による至適投与設計の探索


・抗癌剤の母集団薬物動態/薬力学的モデル(PopPK/PD model)の構築
・脂肪乳剤体内動態の速度論的解釈

21世紀に入りPCのスペックが大幅に向上した今、Modeling & Simulation (M&S)手法はテーラーメイド医療や分子設計など、薬学分野でも幅広く応用されており、『まさに21世紀はシミュレーションの時代である』と形容されるほどです。本研究室では母集団PK/PD modeling and simulation等を行う事で、医薬品使用時の副作用軽減や、血中濃度推移の速度論的解釈を行い、至適投与設計に寄与すべく研究を行っています。

Drug-Disease Interaction: disease modelの構築


・肝障害, 糖尿病, 高脂血症下における薬物動態変動
・低栄養, 骨髄抑制時における薬物動態変動
・利尿剤併用時における薬物動態変動

生体の機構は非常に精巧に出来ており、医薬品が吸収されてから排泄されるまでの過程には非常に多くの因子が関与します。当然、疾患に罹ると生理的機能も変動しますが、種々の病態下における薬物動態学的変動に関する研究は、まだまだ発展途上であります。本研究室では、様々な病態モデル動物を用いて、生理的変化による薬物体内動態変動や、血漿中タンパク質の糖化や結合率変動に伴う組織分布変動など、薬物‐病体間の相互作用について検討を行っております。

臨床研究


・Cyclosporine A, Tacrolimus, Vancomycin のPopPK解析
・Cisplatin/caffeine併用療法の有効性と安全性に関する検討
・Irinotecanの汗腺分泌による医療従事者の2次暴露に関する検討
・患者における脂肪乳剤投与時の血中中性脂質濃度の検討

現場の薬剤師に課せられた大きな使命の一つに、薬物治療の個別適正化があります。同じ医薬品でも背景の大きく違う患者さんに対して画一的な投与を行う事は、もちろん望ましくありません。しかし、医療現場における激務の中で研究を行う事は困難な場合がほとんどです。本研究室では大学病院や、神戸市民病院機構などと連携を密に取り、薬物動態を中心として共同研究を行っております。

PK/PDのイメージ

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